2013年12月1日日曜日

エンジニアと主体性

このブログ、読書のメモ以外にも、言語化して頭の整理をするためにも活用していこうと思う。

まずは、主体性。会社で良く使われるこの言葉。
【主体性】
自分の意志・判断によって、みずから責任をもって行動する態度のあること。
Weblio辞書より
特に意味は難しいこともない。

今の会社で働く前も、やりたくなかったり、狙いのわからなかったりする仕事は、
なるべくやりたくないので、目的や効果を聞いて納得した上で責任を持って開発してきた。
この姿勢は、意味に照らして考えても、主体性を持って働いていたと言っても良いだろう。

だが、今の会社で求められる「主体性」とは異なるようだ。
KPIに対して、エンジニアも分析や意見を出して施策を考えて、
数値達成の責任を持て、と言うことが今の会社でいうところの主体性。
小さい会社でみんなで考えみんなで作り上げてきたためか、
昔からいる人にとっては受け入れられるこの「主体性」だが、
新しくジョインするメンバーには受け容れ難い。
受け容れ難いことを受け入れさせるくらいなら、今のままでいこうと思う。
「主体性を持て」と言われたときに「持ってます」と返せれば良いだけのこと。

では、エンジニアの主体性って何?と、思いググってみた。
WebのITエンジニアに求められる主体性
WebのITエンジニアに求められる能力の大前提にあるのは、“自分で調べて何かを作った経験がある”ことです。ミクシィでは「本当に興味があれば、Webページや書籍を通じて、ある程度の情報は簡単に手に入るのだから」という考え方を基に、技術に対してどれだけ主体的に取り組んでいるかをとても重要視しています。
ミクシィ採用担当が語る 1年目エンジニア奮闘記
なるほど。技術やものづくりに対しての姿勢を主体性と呼んでいるのか。
分析のためのマーケティングに関して付け焼き刃的に勉強をするよりも、
エンジニアは技術を磨いてる方がよっぼど会社のためになる。

専門分野で責任を負わずに、みんながみんなの責任を負うならば、
エンジニアの責任を企画者やデザイナーが負わないといけない。
それって単に責任の所在を誤魔化してわかりにくくしているだけ。
責任が薄く軽くなると、失敗からの学びも減って成長の機会も失われるような負のスパイラル。
それよりは、エンジニアは作ったものに対しての挙動やパフォーマンスに責任を負う方が良い。
作ったものが生む価値に対してはまた別の専門家が責任を負う。

エンジニアのあるべき姿について上司とも話はするけれど、こうすることで、
エンジニアは言われたものだけを作る人になってしまうのを恐れているよう。
でも、その受身の姿勢って、主体性とは別のお話である。
主体性がなくても企画段階からエンジニアも能動的に参加して意見を言うことはできる。
ただし、そのジャストアイデア的な意見に責任をもつ必要は全くなくて、
それらを踏まえた上で専門家が主体性を発揮して決断すれば良いだけのこと。

要するに、どの分野に責任をもつかというところで、違和感があったのだ。
あとは、その責任を負わないといけないので、なるべく責任は負いたくないし、
自分の判断を正しくできるように技術を磨け、経験を積め!エンジニアとして。